• 2025-01-18

ポールスター、3カ年事業計画を発表。年3割伸長で今年黒字化めざす

ポールスターは16日、今年から2027年までの3カ年の事業計画を発表した。小売り台数を年成長率で30~35%とし、2025年には調整後EBITDAで黒字化を、2027年には投資後のフリーキャッシュフローで黒字化をめざす。また、プレミアムコンパクトSUVとなる新モデル「ポールスター7」を商品化、欧州で生産することも明らかにした。

ポールスターは事業計画を見直し、2027年を最終年度とする3カ年の事業計画を発表した。小売り台数を年平均成長率で30~35%伸ばす見通しを示し、2025年に調整後EBITDAの黒字化をめざす。2026年以降は利益率、固定費、運転資本をさらに改善することで、2027年にも投資後のフリーキャッシュフローを黒字化する見込みだ。

積極的な商品戦略も明らかにした。2025年後半に、ポールスター初の800ボルト技術を採用したモデルとなる4シーターグランドツアラー「ポールスター5」の販売を開始する。また、新たなモデル「ポールスター7」はプレミアムコンパクトSUV「ポールスター7」の商品化を明らかにし、欧州で生産する方針も示した。

さらに、販売ネットワークを拡充し2026年までに小売スペースで75%増設するとともに、年内にはフランス市場に参入し販売を始めるなど、欧州では販売店舗数を70カ所から130カ所に、北米でも36カ所から57に拡大する。2026年以降は東欧をはじめアジアや中南米でも輸出拡大を計画している。

同社のマイケル・ローシェラーCEOは「2025年はポールスターの歴史上、最も強力な年になるだろう」と述べた。また、ポールスター取締役でもある吉利控股集団のダニエル・ドンフイ・リーCEOもコメントを寄せ「吉利は、ポールスターとの協働による追加の株式および負債資金の確保を含め、開発と戦略の実施を今後も引き続き支援していく」と話した。(2025年1月17日)