• 2025-08-02

ルノー・グループは1日、日産自動車が保有していたインド・チェンナイ工場(RNAIPL)の発行済み株式の51%を取得した、と発表した。同工場を完全子会社化することで、成長するインド市場での販売強化とインド生産車の輸出事業に取り組む方針だ。ルノーでは、インドを国際展開の中核市場と位置づけ、世界戦略を推し進めていきたい考えだ。

子会社化したのは、チェンナイにある日産との合弁工場「ルノー・日産・オートモーティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL)」で、日産が保有する同工場の51%の株式を取得した。取得金額は明らかにしていない。ルノーは、すでに世界第3位の自動車市場であるインドが今後も引き続き成長すると見通し、同社グループの世界戦略における中核市場と位置づけた。日産との協力関係は継続し、RNAIPLで日産車の生産は計画通り行うとしている。

これに合わせて、ルノー・コリアCEOのステファヌ・デブレイズ氏を9月1日付でルノー・グループ・インディアのCEOに就く人事も発表した。ステファヌ・デブレイズ氏は52歳。ストラスブール・テレコム・フィジークとIFPスクールを卒業し、2000年にサフト・バッテリーズ入社。その後ルノー・グループに転じ、国際事業部門を中心にキャリアを積んできた。2009年にはラテンアメリカにおけるエントリープログラムのチーフ・ビークル・エンジニアとなり、2014年に中国・ドンフォン・ルノーにおける製品計画・プログラム担当副社長に就任、2017年には フランスにおけるセグメントC&D車両のグローバルプログラムディレクターとなり、2021年にルノーグループ車両およびクロスカーラインプログラムの副社長を経て2022年からルノー・コリアCEOを務めている。(2025年8月1日)