
米ゼネラル・モーターズ(GM)は22日、AI(人工知能)とロボティクスを軸にした次世代車戦略を発表した。2028年にキャデラックの電動SUV「エスカレードIQ」で“目を離しても走行できる”完全自動運転を実用化し、2026年以降の車両にはグーグルの生成AI「Gemini」を活用した会話機能を搭載する。
28年に完全自動運転車 会話型AIも搭載へ
GMは北米で約60万マイルのハンズフリールートを整備済みで、既存の「スーパー・クルーズ」では累計7億マイルを事故ゼロで走行した実績を持つ。自動運転子会社クルーズの実走データも活用し、安全性を高める。
同社はまた、車両全体を統合制御する集中コンピューティング基盤を2028年から採用する方針。電動車の蓄電機能を家庭や電力網に活用する「GMエナジー・ホームシステム」も26年に導入し、AIとソフトウエアを軸とする事業転換を進める。(2025年10月23日)