• 2026-01-24

コンチネンタル、通期目標を達成 コンティテックは市場低迷で下振れ

独コンチネンタル社は21日、2025年12月期の暫定決算を発表した。グループ全体および主力のタイヤ部門で売上高、調整後EBITマージンともに通期ガイダンスを達成した一方、産業向け事業を担うコンティテック部門は、市場環境の低迷を背景に収益性が想定を下回った。今後、収益性の高いタイヤ事業の強化を急ぐ。

最高財務責任者(CFO)のローランド・ウェルツバッハー氏は、「グループ全体とタイヤ部門では通期目標を達成したが、コンティテックの第4四半期業績は、持続的に弱い市場環境の影響を受けた」と説明した。その上で、「収益確保策の一部は2026年以降に効果を発揮する見通しだが、年内に計画しているコンティテック売却方針に変更はない」と強調した。

同社は計画通り、2026年中のコンティテック事業売却を目指し、今月から構造化された売却プロセスを開始する。すでに内部準備と市場への打診は完了しており、潜在的な買い手からは強い関心が寄せられているという。また、コンティテック傘下のOESL(Original Equipment Solutions)事業については、2025年8月末に売却契約を締結しており、規制当局の承認を経て2026年第1四半期中の完了を見込む。

暫定的な未監査数値によると、コンチネンタルの第4四半期売上高は約50億ユーロ、2025年度通期では約197億ユーロとなる見通しで、ガイダンス(195億~210億ユーロ)の範囲内に収まった。調整後EBITマージンは第4四半期で約10.9%、通期で約10.2%と、想定レンジ(約10.0~11.0%)を確保した。

タイヤ部門は、ポジティブな製品ミックスとコスト最適化が寄与し、収益性が一段と改善した。第4四半期の売上高は約36億ユーロ、通期では約138億ユーロを見込み、調整後EBITマージンは通期で13.6%前後と、ガイダンス上限に近い水準となる見通しだ。

一方、コンティテック部門の売上高は第4四半期で約14億ユーロ、通期で約60億ユーロと、売上面ではガイダンス下限水準を確保したものの、調整後EBITマージン(IFRS5適用前)は通期で約4.9%と、目標レンジ(約6.0~7.0%)を下回った。調整後フリーキャッシュフローは、第4四半期で約10億ユーロ、通期では10億ユーロをやや下回る見通しで、会社予想の範囲内に収まった。2025会計年度の確定数値は2026年3月4日に、年次報告書は同年3月19日に公表される予定だ。

コンチネンタルは、収益性の高いタイヤ事業を軸に経営の集中を進める一方、コンティテック売却を通じて事業ポートフォリオの再編を加速させる構えで、2026年に向けた戦略転換の成否が注目される。(2026年1月21日)