ステランティスは26日、今年上半期(1~6月)の業績は好調な販売と値引きの抑制が奏功し売上高は前年同期比11.8%増の983億6800万ユーロ(15兆2765億円)をマークし、営業利益は同11%増の141億2600万ユーロ(2兆1937億円)の大幅な増収増益となった。売上高営業利益率は14.4%と前年同期とほぼ横ばい。
期中の新車出荷台数は332万7千台で、前年同期に比べ9.7%増となり約30万台増えた。ブランド別では、アルファ・ロメオが2万1千台と前年同期に比べ60%伸長したほか、プレミアムブランドの「マセラッティ」も1万5千台へと42%伸びた。地域別では、北米では6.7%増の102万3千台、欧州は同8.5%増の147万8千台といずれも主要マーケットで伸ばしたほか、中東では収益力が大きく向上し売上高営業利益率(ROS)で前年同期の17.4%から25.9%に高まった。
カルロス・タバレスCEOは「今年上半期の傑出した業績は、当社の長期的な持続可能性と、「Dare Forward 2030」計画の大胆な野望を達成する能力を支えるものです。当社を外部の課題から守りつつ、妥協のない変革の旅に乗り出すには、全従業員が一丸となった努力とオープンな考え方が必要です。私は従業員一人ひとりに感謝の意を表し、各チームが多方面にわたって成果を上げていることを誇りに思います。私たちは、2023年の残り期間とその先に向けて万全の態勢を整えています」とのコメントを発表した。