カナダ政府は8月30日、ケベック州に1,500基以上のEV充電器を設置するため新たに約3,000万カナダドル(約32億3千万円)の投資を受けると発表した。具体的には、385基の急速充電器を含む1,194基の充電器を設置するための2,170万ドルをHydro-Québecに提供する。
カナダ政府はこれまでに、全国で45,000基以上の充電器の設置を支援しており、2027年までに84,500基のEV充電器を設置するという目標を掲げ、その半分以上を達成したことになる。スティーブン・ギルボー環境・気候変動相は、この投資について「交通機関の排出量を減らし、空気をきれいにし、より多くの家庭に低コストで利用しやすい選択肢を提供する道を開くだろう」と述べた。
発表の詳細は、18のプロジェクトにまたがる1,578基の充電器に対する連邦政府の支援となる。①385基の急速充電器を含む1194基の充電器設置のため、ハイドロ・ケベック社に2170万ドル②ケベック州の12基を含むカナダ全土の駅に62基の急速充電器を設置するため、カナディアン・ナショナル鉄道会社に440万ドルを支援③ケベック州全域に57基の充電器を設置するため、Les Pétroles R.L.社に130万ドル④ケベック州内の職場にレベル2充電器を75基設置するため、ベル・カナダ社に37万5000ドルなど。
カナダ政府はまた、電動化された公共交通機関への投資も行っている。今年5月には、ケベック州におけるEVバスを1229台購入支援し、州の充電ネットワークを強化するため7億8,000万ドル以上を投資すると発表した。