• 2024-12-23

モービルアイとヴァレオ、画像レーダーで協業

IAAでのヴァレオブース

モービルアイとヴァレオは4日、ミュンヘンでのIAAモビリティ2023会場で次世代の運転支援と自動運転機能向けに、クラス最高水準の画像レーダーについて協業する、と発表した。両社は、画像レーダーが自動運転のためのセンシングシステムの重要な要素として、高度なハンズオフADASソリューションや高速道路や市街地でのアイオフ自動運転機能を実現する中核技術として今後、市場提供していく考えだ。

モービルアイの事業開発・戦略を担当するニムロッド・ネフシュタン上級副社長は、「モービルアイとヴァレオのイメージング・レーダーの協業は、自動車の安全性と性能における新しくエキサイティングな段階を大きく前進させる」と述べ、世界中のドライバーに利益をもたらすと語った。一方、ヴァレオのコンフォート&ドライビングアシスタンスシステム事業グループのマーク・ヴレコ社長は、 「私たちは、将来の自律走行モビリティに不可欠なイメージング・レーダー技術で協力できる」と話した。

モービルアイの画像レーダーは、Massive MIMO(多入力多出力)アンテナ設計や自社開発のハイエンド無線周波数設計、高忠実度サンプリングなどの先進アーキテクチャを採用しており、正確な物体検出を可能にしているという。とくに、プロセッサー効率を最大化する統合システム・オン・チップ設計と、レーダー・データを解釈するための世界最高水準のアルゴリズムは、300メートル先までの詳細な4次元画像を提供する。中距離で140度、近距離で170度の視野を持ち、混雑した都会の路上でも歩行者、車両、障害物をより正確に検知することができるという。