• 2024-09-29

ボルボ、2024年初頭までにディーゼル車生産終了を発表

Volvo D5 ツインターボ・ディーゼルエンジン(ユーロ5)

ボルボ・カーズは19日、2024年初頭までにディーゼル・エンジン搭載車の生産を終了する、と発表した。国連総会に呼応してニューヨークで開催されている「クライメート・ウイークNYC2023」(17~24日)に合わせて打ち出した。ボルボは2030年までに電気自動車(EV)メーカーになることを表明しており、ディーゼル・エンジン車の生産中止はそのステップを明確に示した格好だ。

ボルボ・カーズは昨年11月、親会社である中国・浙江吉利控股集団に同社との内燃エンジン(ICE)合弁会社「オーロベイ」株をすべて売却していた。今回、改めてディーゼルエンジン車生産からの撤退を2024年初頭に時期を区切り公表したことで、完全電動化への事業方針を明確に歩んでいくことを表明した格好だ。ボルボのジム・ローワンCEOは「電気パワートレインは私たちの未来であり、内燃機関よりも優れている。お客様がボルボに期待するすべてを実現するプレミアムな完全電気自動車の幅広いポートフォリオを構築することに全力を注いでいる」と述べた。さらに、先ごろ国連が発表した「世界気候ストックテイク報告書」を引用しながら、「今こそ、産業界と政治のリーダーたちは強く、断固とした態度で、気候変動と闘うための有意義な政策と行動を実現すべき時」と訴えた。

同社はまた、サステナビリティ最高責任者であるアンダース・ケルベリ氏が今年のクライメート・ウイークNYC2023でA2Z(Accelerating to Zero)連合が主催するイベントに出席することも明らかにした。A2Zが進める2040年までに世界の新車・バン販売台数の100%をテールパイプ排出ゼロにする、取り組みに呼応した格好だ。