• 2024-12-23

BMW、ヴァッカースドルフにバッテリーセンター新設へ

BMWグループは29日、2026年までにヴァッカースドルフ工場内に1億ユーロ(157億円)以上を投じ新たなバッテリー試験場を建設する、と発表した。BEVの型式承認に必要な耐久試験も行う予定で、同社にとって「エレクトロモビリティへの転換を促進する主要な拠点になる」(クリストフ・ピータース工場長 )という。

新たなバッテリー試験センターは、ヴァッカースドルフ工場内にある「ホール80」を改築する。総敷地面積は8,442平方メートル。現在、建物の構造工事に着手しており、 2024年半ばには最初のセクションの試運転とともに、いわゆる「バッテリー・テスター」が稼働する予定だ。開発初期のバッテリーセルを24時間体制でテストする。数百個のバッテリーセルの並列テストを可能とし、さまざまな条件下での充放電をシミュレートテストする。将来的には数千個のバッテリー・セルをテストすることを想定している。2025年以降には、BMWグループのBEVの量産前テストも行う。例えば、いわゆる「加振器」と呼ばれる試験装置を使用してバッテリーを振動・衝撃試験にかけるなど、仕向け地別の認証基準に合わせた独自の試験体制も整えていく計画だ。

クリストフ・ピータース工場長 「ヴァッカースドルフは、エレクトロモビリティへの転換を促進する主要な拠点となる予定だ。2024年からはロールス・ロイス・モデルのドア生産も行う。このセンターはヴァッカースドルフの第4の主要事業分野となる」と話した。ー