ルノーは19日、2023年第3・四半期(7~9月、Q3)の業績概要を発表した。売上高は105億700万ユーロ(1兆6648億円)で前年同期に比べ7・6%増となった。これにより、今年1~9月の売上高は同21.1%増の373億5600万ユーロ(5兆9190億円)となった。
Q3の販売台数はグループ全体で同6.1%増の51万751台で、うちルノーは同11.0%増の35万6747台だった。自動車売上高は89億5千万ユーロ(1兆4181億円)となり、前年同期に比べ5%増えた。
今年1~9月の販売台数は164万4311台で前年同期比11.1%増と2ケタ伸長を維持している。期中の売上高は374億ユーロ、前年同期比21.1%増となり、為替変動の影響を除いたベースでは同25.3%増となった。小型商用車(LCV)が依然として好調で、同20.8%増の28万5423台をマークしている。同社では、グループの営業利益率は7~8%を確保しているとし、引き続き高い価格効果が寄与していると説明している。欧州の受注台数は 9 月末時点で 2.5 カ月分という。
ルノーブランドのQ3の電動乗用車の販売台数は、前年同期比で22%増加し、欧州でのルノー乗用車販売の43%を占めたとした。うちBEVは11%を占めたとしており、2万8千台水準に達した模様だ
同社では、「Espace E-Tech Hybrid」とハイブリッドエンジンを中核に据えた「新型Clio」の発売で電動化を推進するほか、2024年からは「シーニックE-テック」と「ルノー5」を投入し進める計画だ。
その他売り上げでは、モビリティ・サービスの1~9月が3200万ユーロ(50億7千万円、前年同期比23.1%増)となり、モビライズ・ファイナンシャル・サービスは同じく1~9月で30億8800万ユーロ(4893億円、同33.6%増)といずれも好調だった。
2023年9月30日現在の総在庫(独立系ネットワークを含む)は54万2,000台となり、販売台数の2.5カ月分だった。