ボルボ・カーズは26日、2023年第3・四半期(7~9月、Q3)の業績を発表した。好調な新車販売を反映して売上高は920億4500万クローナ(1兆2370億円)で前年同期比16%増となり、営業利益も同2.17倍の44億5800万クローナ(599億円)と増収増益だった。期中にコンパクトEV「EX30」の生産開始するなど注力するBEV販売が増えているものの、利益面では既存のICEモデルが底上げした格好だ。
期中の新車販売台数は16万7500台で前年同期比21.6%増と大幅に増えた。このうちBEVは2万1400台で前年同期に比べ倍増した。地域別では、地元・欧州が同33.8%増の6万1800台となったほか米国も同5割増の3万2400台と伸ばした。中国は同4.4%減の4万5400台にとどまった。
依然として非BEVの収益力が業績を支えており、Q3での販売増がそのまま利益率を高めた。売上高営業利益率は4.9%で、前年同期の2.6%に比べ大きく改善した。