• 2024-09-29

ステランティス、リープモーターと資本業務提携。リープBEVを世界販売へ

ステランティスとリープモーター(零跑汽車、中国・杭州)は26日、資本業務提携を結び新たに設立する合弁会社で世界市場向けに「リープ」ブランドのBEV販売を2024年後半に始める、と発表した。ステランティスはリープモーターの発行済み株式の約20%を約15億ユーロ(2381億円)で取得する。西側の自動車メーカーが中国のEVメーカーと手を組むのは初めてで、ステランティスは中国車販売を世界市場で後押しすることになる。

ステランティスのカルロス・タバレスCEOとリープモーターの創業者でもある朱江明CEOは26日、中国・杭州で資本業務提携を発表した=写真。ステランティスがリープモーターの株式を約20%取得するとともに、両者が新たに合弁会社「リープモーター・インターナショナル」を設立する。新会社の出資割合はステランティスが51、リープモーターが49で、ステランティスが中国以外の世界市場でリープ車の輸出と販売、生産の権利を独占的に持つ、という。新会社はステランティスの販売網を使って、世界市場でリープ車を2024年後半から販売する予定だ。

ステランティスのリープモーターへの資本参加で、ステランティスはリープモーター本体に取締役2人を送り込み、合弁会社「リープモーター・インターナショナル」のCEOを任命するという。

ステランティスのカルロス・タバレスCEOは、「中国の有能な電気自動車新興企業の間で統合が進むにつれて、リープモーターのような効率的で機敏な一握りの新世代EVプレーヤーが中国の主流セグメントを支配するようになることがますます明らかになっている」と述べた。一方、リープモーターの創業者でもある朱江明CEOは「今日はリープモーターの歴史における大きな節目であり、タバレス氏と彼のチームと共にこの瞬間に立ち会えたことに感激している。最もコスト競争力のある方法でクラス最高のEV製品を世界市場に投入する」と話した。

リープモーターは2022年には約11万1,000台のNEVを販売し、中国のNEVピュアプレイ自動車メーカーの中で第1位になった。今後3年間で、リープモーターはBEVとレンジエクステンダーEVパワートレインを備えた拡張性の高い3つのプラットフォームを備えた1つの技術アーキテクチャに基づき、A~Eセグメントに商品投入していく計画だ。なかでも、セル・ツー・シャーシ技術を大規模に導入した世界初の純粋なEV企業だ。