• 2024-12-23

BMWの第3四半期、収益力を維持

BMWは3日、2023年第3・四半期(7~9月、Q3)業績を発表。売上高は前年同期比3.4%増の384億5800万ユーロ(6兆1498億円)、税引き前利益(EBIT)は同18.2%増の43億5200万ユーロ(6959億円)となった。EBIT利益率は11.3%と前年同期に比べ1.4ポイント改善し、今年1~9月でも12.5%と高い収益力を示している。

Q3の新車販売台数は四輪が62万1699台で前年同期比5.8%増えた。ブランド別ではBMWが同6.2%増の54万9941台、MINI が同2.6%増の6万8506台、ロールス・ロイスが同9%減の1374台だった。二輪車は同0.5%増の5万2037台にとどまった。BEV販売台数は9万3931台で、79.67%増えた。総販売台数に占める割合は15.1%を占めた。同社が通期で目標にしているBEV割合15%をクリアした。1~9では同92.6%増の246,867台とほぼ倍増した。その多くが主にBMWブランドで、1~9月はBMWだけで119.3%増加した。

四輪車の売上高は同0.6%減の320億9600万ユーロ(5兆1324億円)にとどまり、四輪車領域のEBITは同9.1%増の31億3500億ユーロ(5013億円)となった。同部門のEBIT利益率は前年同期の8.9%から9.7%に高まった。同社では「高価格モデルとBEV販売がもたらした」とその理由を説明している。

これにより、今年1~9月の販売台数は四輪車で183万6563台となり、前年同期に比べ5.1%伸びた。うちBMWは同5.7%増の162万1267台、MINIは同0.7%増の21万741台、ロールス・ロイスは同3.1%減の4555台だった。売上高も同9.2%増の1125億3千万ユーロ(18兆14億円)となり、EBITは同34%増の140億7千万ユーロ(2兆2499億円)となった。

地域別では、車両供給の改善が販売を後押しし地元ドイツと欧州は大幅な伸びを示した。欧州は22万1735台で同12.9%増、ドイツも6万8569台で同12.4%増えた。米国も堅調な伸びを示し、同7.7%増の9万2218台を販売した。一方、中国は同1.8%減の21万659台にとどまった。1~9月では60万3920台と前年に比べわずかだがプラスを確保している。

BMW AGのオリバー・ツィプセ取締役会会長は「第3四半期は、すべてのドライブ技術において、強力な製品が強力な需要を生み出すことを改めて示した。私たちは ビジョン・ノイエクラッセで新たな車の見たいを提示し歩んでいる」と話した。