イベコ(IVECO)は16日、主な2024年モデルとともに新商品戦略を発表した。CO2削減など燃費改善を推し進めるほか、BEVトラックの強化やコネクテッドサービスの拡充をめざす考えだ。なかでもコネクテッド車は現在の10万台を2030年までに30万台に増やす計画を明らかにした。また、新ロゴも発表した。
イベコは15日に、スペインのバルセロナで顧客やディーラーなど1300人以上が参加したイベントBe the Change」を開催した。これまで10億ユーロを投じ、①ビジネスの生産性②ドライバー体験③持続可能性④コネクティビティ、の4つを柱に刷新した商品ラインアップを2024年モデルとして紹介した。
大型トラック「S-Way」はカーソルエンジンを一新し、ディーゼルとガスで最大10%の燃料節約を実現した。バイオ液化天然ガスで走行すれば、ウェル・ツー・ホイールによるゼロ・カーボンが可能とした。また、これらのパワートレインで大型トラックはドイツ高速道路料金のクラス2に位置づけられるほか、一部のモデルはクラス3に位置づけられるため法人客にとっては節約できるという。
同時に、小型と大型トラックのBEVも「eDaily」で都市部で最大400kmの航続距離を実現するほか、20分の急速充電で100kmの自律走行を可能にした。とくに大型トラック「S-eWay」は最大500kmの航続距離を実現したという。また、コネクティビティではリアルタイムの追跡とフリート管理のために、新シリーズのすべてのモデルに標準装備した。予測機能やルート最適化、ドライビングスタイル評価など、人工知能アルゴリズムに基づくテレマティックサービスの包括的なポートフォリオを提供しています。これらのサービスにより、車両効率を4%向上させることができるとしている。同社では現在、約10万台のイベコ車両がコネクティッド化されており、2030年までに50万台に増やす計画だ。
また、イベコは今回の新たな章の幕開けを記念して、「変化の鼓動」というコンセプトでロゴを刷新した。新ロゴは、ブランドの歴史との誇らしいつながりを保ちつつ、ブランドのダイナミズムと革新性を反映するために黒を基調とし、中央の青い「閃光」はブランドの新しいエネルギーの未来を指し示している、という。