中国の新興EVメーカー小鵬汽車(Xpeng)は6日、独フォルクスワーゲン(VW)グループ向けに第三者割当増資を行った、と発表した。VWグループは小鵬汽車の発行済株式の約4.99%相当を約7億ドル(約1,040億円)で引き受ける。両社は今年7月に同内容での資本業務提携を発表している。
小鵬汽車は、発行済株式の約4.99%に相当する94,079,255株(A種普通株式)を、米国預託株式(ADS、1ADSはA種普通株式2株)を1株15ドル(2,210円)でVWグループの「フォルクスワーゲン・ファイナンス・ルクセンブルグ(フォルクスワーゲン・ノミニー)」に割り当て発行した。新株引受権付株式全部の購入価格は約7億560万ドルという。また、小鵬汽車はフォルクスワーゲン・ノミニーが指名する個人を取締役会の議決権を持たないオブザーバーとして任命する、ことも明らかにした。
両社はEVの共同開発にも取り組み、2026年からミドルサイズのBEV2車種を中国国内でVWブランドとして発売する計画だ。小鵬汽車では、「VWとの戦略的技術提携に関する技術枠組み契約に基づき、BクラスのBEVを2モデル共同開発していく。すでに、プロジェクトの事業化調査は良好な結果を示しており、両社はスマートEV技術におけるより深い戦略的協力関係についても検討している」とコメントしている。