ルノー・グループは18日、販売・マーケティング部門組織を再編するとともに、幹部人事を行うと発表した。同日付けで、ファブリス・カンボリ―ヴCEOがルノー・リテール・グループ(RRG)社長に就任するほか、2024年1月1日付けでダチアブランドSVPのグザヴィエ・マルティネ氏がコマーシャル・サービスのSVPに就く。ブランドでまたがるグループの販売戦略を見直し、効率アップを狙う。
ルノー・グループの販売子会社であるルノー・リテール・グループ(RRG)のフィリップ・ブロス社長が退任し、その後任にルノーブランドCEOでもあるファブリス・カンボリーヴ氏が就任する。ルノー・グループのルカ・デ・メオCEOは「2024年、RRGの経営陣は2名体制となり、セールス&マーケティング・サービスはアフターセールスなどの主要な優先事項に集中することになる。その目的は、ネットワーク・パートナー、顧客、そしてすべてのグループ・ブランドの満足度を高めることだ」と、人事と組織再編の理由を説明した。
RRG社長に就任するファブリス・カンボリーヴ氏は、1992年にルノー・グループに入社。スペインやスイス、フランス、ドイツなどで販売・マーケティング部門を担当し、2011年にユーラシア地域およびルノー・ロシアのセールス・マーケティング担当副社長に就任した後、2015年にルノー・ブラジルのCEOに就いた。2017年にはアフリカ・中東・アジア・太平洋地域のオペレーション担当上級副社長に昇格。2021年にルノーブランドの販売・オペレーション担当上級副社長となり、ルノーリューション戦略の展開とブランドのビジネスモデル変革を担当。2022年からルノーブランドのCOOとなっている。
また、ダチア・ブランドのセールス&マーケティング担当SVPと並行して、ルノー・グループ・コマーシャル・サービス担当SVPにグザヴィエ・マルティネ氏が就任する。同氏は1997年にハンガリーでルノーグループに携わり2002年に欧州営業・マーケティング部門、2007年にボルドーの販売責任者としてRRGに移った。2008年欧州担当SVPのエグゼクティブアシスタントに任命され、その後グローバルセールス&マーケティング担当SVPのエグゼクティブアシスタントとなった。2010年、マーケティングレンジ担当シニアブランドマネージャーとして北米日産に入り、2013年ルノー・ポルトガルの販売子会社ディレクター、2015年にマーケティング・フランス担当副社長に就いた。2018年にルノーイタリアのCEOとなり、2019年にルノーグループのグローバルマーケティング担当上級副社長。2021年にはダチアブランドのセールス&マーケティング担当SVPに就任した。