コンチネンタルは19日、商用車向けにデジタル技術を活用したタイヤ管理サービスを始めた。新しいバルブキャップセンサーを採用し、後付けで空気圧などタイヤデータをリアルタイムで測定、管理する。これにより、タイヤの最適走行を促すほか燃費の向上とタイヤ寿命の延長を図り利用者の効率的なコスト削減をサポートする。
コンチネンタルのデジタル管理ソリューションは、バルブキャップセンサーをバスやトラック、トレーラーのタイヤバルブに直接ねじ込み、そこからタイヤ空気圧をリアルタイムで測定する仕組み。センサーは主要ブランドの商用車用タイヤと互換性があり、プラグアンドプレイで同社の「コンチ・コネクト」レシーバーユニットに接続。管理データはこのプラットフォームに記録され、ユーザーに通知する。また、バルブキャップセンサー上のQRコードを使ってセンサーをそれぞれのタイヤ位置に簡単に割り当てることができ、簡素化した位置特定を可能にしたという。
バルブキャップセンサーが収集したデータの送信には、ヤードリーダーステーション経由とテレマティクスユニットによるライブバージョンの2つのオプションを設けた。ヤードリーダーソリューションでは、読み取りステーションを、例えば洗車場や給油ステーション、デポ内のその他のチェックポイントなどに置き、車両が通過する際にタイヤセンサーからデータを読み取る。収集・送信されたデータはすべて「コンチ・コネクト・オンサイト」アプリに表示され、デスクトップアプリまたはモバイルデバイスを介してウェブポータルでアクセスできるという。
コンチネンタルタイヤでは2030年までに、タイヤメーカーとしてデジタルソリューションでナンバーワンをめざしている。