BASFは9日、スウェーデンのリサイクル会社「ステナ・リサイクリング」と使用済みEVバッテリーのリサイクルで提携した、と発表した。ステナ社はスウェーデンのハルムスタッドにあるバッテリーリサイクル施設で使用済みバッテリーとバッテリー製造スクラップを回収処理し、電池原料を再生する。
BASFは、ドイツのシュヴァルツハイデにあるバッテリーリサイクルのプロトタイプ金属精製工場で、その電池原料をさらに処理・精製する。
同提携では、リチウムやニッケル、コバルトなどの廃バッテリーに使われている金属を回収し、欧州のEVバッテリー市場向けにリサイクルソリューションを支援する狙い。使用済みリチウムイオンバッテリーを回収し、これを機械的処理によって電池原料として再生。さらに、リチウムやニッケル、コバルト、マンガンなどの有価金属として回収する。
BASFでは、「社会の電化はまだ始まったばかりで、我々はバッテリー生産への循環型アプローチを後押ししたい。今回の合意で、ステナ・リサイクリングはバッテリーメーカーと自動車産業の双方にとって、ヨーロッパにおける主要なリサイクル・パートナーとしての地位を強化することになる」という。(2024年1月9日)