メルセデス・ベンツは10日、米ラスベガスで開催している「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2024」で車載OS(MB.OS、メルセデス・ベンツ・オペレーティング・システム)を用いたデジタル体験とともに、「CLA」のEVコンセプトカーを北米で初公開した。生成AIなどを用いユーザーの運転状況に合わせた音楽配信や車載ゲームサービスを紹介する。
北米で初公開した「コンセプトCLA」は、新しいメルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャー(MMA)をベースに設計したEVモデルで、1回の充電での航続距離は466マイル(750 km)以上となる。新しい電動ユニット(MB.EDU)を採用し、50kWのブーストを含む300kW以上のハイパワーDC充電が可能で、15分で最大248マイル(400km)の航続距離を実現する。4ドアクーペとシューティングブレーク、SUVの2モデルの計4モデルをラインナップする。
「MBUX」と呼ぶデジタル体験では、自然で共感的に車両と相互に作用する支援機能が特長だ。4つの異なる感情を持ち、顧客のニーズに同調する。また、先進の3Dゲームエンジングラフィックスを活用したサラウンドナビゲーションもある。「画期的なエンターテインメント機能」として、メルセデスAMGはアメリカの起業家will.i.amと提携し、MBUX SOUND DRIVE(サウンド・ドライブ)を発表した。これは車がどのように運転されているかに応じて音楽が反応するもの。さらに、オーディブルとアマゾン・ミュージックと連携し車内で音楽のほか朗読で本を聞く「オーディオブック」などを高品質な車室内音響とともに味わうことができるという。(2024年1月10日)