メルセデス・ベンツは15日、大型バン「スプリンター」をモデルチェンジし16日から受注販売を始める、と発表した。2種類のボディ形状で、電気自動車(BEV)モデル「eスプリンター」とディーゼルエンジンを搭載する既存の「スプリンター」の2タイプを揃えた。BEVモデルの最大航続距離は440㎞、市街地走行で最大530 kmという。新型eスプリンター/パネルバンのリース価格は月額690ユーロ(約11万円)から。
「新型eスプリンター」は、2種類のボディ形状と長さ、使用可能容量113 kWh、81 kWh、56 kWhの3種類のバッテリーサイズを揃える。81 kWhモデルは今年後半に受注開始予定。また、同車初となるオープンモデルも投入する。MBUXマルチメディアシステムや運転支援システムなどの標準装備を拡充したほか、デジタルコネクティビティも整えた。バッテリー・セルはリン酸鉄リチウム製で、コバルトとニッケルを含んでいないという。ICEモデルの「新型スプリンター」は、2リッター・ディーゼルエンジン(OM654)を搭載する。84~140kWまで4種類の出力レベルを用意する。駆動方式は、「9G-TRONICオートマチック・トランスミッション」と「6速マニュアルトランスミッション」の2種類。
新型eスプリンターには、法人客向けのB2Bソリューションを提供する。車両やドライバーの管理、会社全体の請求書発行を一元化したサービスだ。また、エントリーモデルとしてドイツ国内でのビジネスユースに特別仕様車を用意した。スプリンターのパネルバン「BASE Special Edition」は52,348.10ユーロ(約835万円)で、コンパクトな中型バン「Van Vito」も「BASE Special Edition」として41,471.50ユーロ(約661万円)で販売する。56kWhバッテリーの「新型eスプリンター/パネルバン」は71,388.10ユーロ(約1,139万円)からで、リース販売も用意している。(2024年1月16日)