フォルクスワーゲン(VW)グループは1日、2023年業績を発表した。売上高は当初見込みを上回り前年比15.5%増の3,222億8,400万ユーロ(52兆4,678億円)だった。営業利益は同2.1%増の225億7,600万ユーロ(3兆6,753億円)と伸び悩んだ。販売増をみせながらもコスト増で増収効果を相殺、売上高営業利益率で前年を下回る7%にとどまった。
売上高は15.5%増の3,222億ユーロに
2023年のグループの新車販売台数は前年比11.8%増の923万8,500台となり、前年実績に比べ100万台近く伸ばした。欧州で20%増、北米でも18%増と好調だった。ブランド別では、VWが同10.9%増の666万2,200台、アウディが同17.4%増の189万5,200台、ポルシェが同3.3%増の32万200台だった。電気自動車(BEV)は同34.7%増の77万1,100台と大きく伸ばした。
2024年は横ばい見通し
2024年の業績見通しは、売り上げの伸び率は最大で5%程度とし、売上高営業利益率で7.0~7.5%と横ばいを見込んでいる。オリバー・ブルーメCEOは「2023 年はVWグループにとって再編の重要な年となった。私たちは2024年にこれを土台とし、2025年から加速度的に立ち上がるための強固な基盤を手に入れる」と述べた。(2024年3月1日)