ルノーは19日、世界主要都市中心部でブランド体験を重視したスモールストア「RNLT©」の展開を始めた。郊外の既存店舗と連携し、購入からメンテナンスまですべてのサービスも提供する。ブランド体験を重視する新形態の店舗を展開することで、新たな顧客開拓を強化したい考えだ。
没入型体験できる新コンセプト
ルノーの新店舗ブランドは「rnlt©」。新しいPOSコンセプトとして、ルノーブランドを「没入型」で体験できるという。19日には、世界に先駆け仏パリの中心部、オスマン大通り104番地に開設した。今後、ソウルやブリュッセル、ミラノ、ローマ、ロッテルダム、マドリード、ロンドン、ベルリン、メデジン(コロンビア)など世界の主要都市に約20カ所オープンする予定だ。
パリのほか世界20カ所に展開予定
rnlt©は、繁華街や大型ショッピングセンターに設けていく計画で、ショールームにはルノーの最新モデルを2~3台展示する。従来よりも小ぶりなスペースだが、ルノーの世界観にどっぷりと浸かってもらえるよう工夫している。さらに、郊外にある従来店と連携し、顧客が試乗や納車、引き渡し、メンテナンス、ジョッキーなど、販売とアフターサービスに関するすべてのサービスを提供できる体制を整える。
試乗やメンテナンスは既存店舗と連携
19日には、世界で第1号店となる「rnlt© Paris Haussmann(オスマン)」がオープンした。リテール・ルノー・グループ(RRG)が運営、パリのオスマン大通り104番地のビル一階に開設した。ショールーム面積は180平方メートルで、ルノー最新のBEV「シーニックEテック・エレクトリック」と「R5 Eテック・エレクトリック」を展示している。店舗には商品説明のエキスパート2人が常駐する。営業時間は月曜日から土曜日の午前10時から午後7時まで。(2024年4月19日)