• 2024-09-29

ステランティス、中国・リープモーター社との合弁会社設立。9月から欧州でBEV販売

ステランティスは14日、中国BEVメーカーのリープモーターとの合弁会社「リープモーター・インターナショナル」の設立が完了し、今年9月から欧州9カ国でリープ社製電気自動車(BEV)販売を始める、と発表した。第1弾はリープ社のコンパクトカー「T03」とミディアムクラスの「C10」で、今後3年間で毎年1つの新商品を投入する計画だ。

両社は昨年10月に、ステランティスが約15億ユーロを投じてリープモーターの株式21%を取得する資本業務提携を結び、ステランティスが51%を出資する両社の合弁会社「リープモーター・インターナショナル」を設立し、中国国外でのリープ車販売を行うことを決めていた。同社はアムステルダムに本社を置き、ステランティス・チャイナの元幹部であるティエンシュ・シン氏が最高経営責任者(CEO)に就いた。

今回、この合弁会社が正式に発足したことでリープ車の世界販売が本格化する。今年9月からフランス、イタリア、ドイツ、オランダ、スペイン、ポルトガル、ベルギー、ギリシャ、ルーマニアの欧州で発売し、年末までに200カ所の販売拠点を整える。2026年までに500カ所に拡大する方針だ。2024年後半には、中東・アフリカ(トルコ、イスラエル、海外フランス)、インド・アジア太平洋(オーストラリア、ニュージーランド、タイ、マレーシア、インド)、南米(ブラジル、チリ)にもリープモーター製品の販売を拡大する予定だ。

リープモーターC10とT03:C10はリープモーター初のグローバルカーで、WLTP航続距離は420km。2023年CMF国際デザイン賞を受賞したほか、フランス・デザイン賞(FDA)の「2024年金賞」を受賞している。T03は、Aセグメントの小型5ドアで、Bセグメントの室内空間を持つ都市型ブティック・コミューター。WLTP航続距離は265km。(2024年5月14日)