• 2024-07-01

アウディ、SDV担当役員を新設しヴァレオ副社長のジェフリー・ブーコ氏を招へい

ジェフリー・ブーコ氏

アウディは3日、経営委員会にSDV(ソフトウェア定義車両)開発担当の専門職を新設し、ヴァレオのグループCTO兼戦略担当上級副社長だったジェフリー・ブーコ氏がイノベーションおよびSDV担当役員に就任する、と発表した。同社監査役会が指名した。経営陣にも専門家を招き入れることで、アウディはSDV開発の強化を急ぐ。

ジェフリー・ブーコ氏は、ヴァレオでソフトウェア・エンジニアリング部門を率い人工知能や自動運転の分野などイノベーション戦略を担当し、直近はグループCTO兼戦略担当上級副社長を務めていた。フランス初の自律走行車AIの専門研究所を設立したほか、以前はフランス政府の産業問題技術顧問を務めていた。

アウディAG監査役会のマンフレッド・ドス会長は、「取締役会レベルで新しい役職を設けることで、長期的な技術革新戦略を強化し、SDVの開発に注力する」と述べた。

ジェフリー・ブーコ氏は 「私にとってアウディは、エンジニアリングとデジタル化という精密さと未来を象徴するもの。アウディのチームとそのエコシステムとともに、前向きな上昇トレンドを生み出す役割を果たしたいと思う」と抱負を述べた。(2024年6月3日)