ルノーグループの水素モビリティ専門会社HYVIAと独立系の水素タクシー会社HYPEが12日、脱炭素水素モビリティを加速させるため提携する、と発表した。脱炭素水素モビリティはの関連用途開発を急ぎ、低コスト化に向けた量的拡大をめざす。

年内に２基の水素ステーションをパリに開設

両者はこHYVIAのフラン工場にある1MWの電解槽で、HYPEのパリ地域の燃料補給ステーションネットワークに脱炭素水素を供給するほか、HYPEは2024年末までに2基の水素充填ステーションを展開する。うち1基は、Atawey社と共同開発し、Maurinグループの支援によりRENAULT Corbeil-Essonnesディーラーに設置するHYWELLステーションで、パリ地域の水素充填ステーションネットワークの拡大に注力する。2024年夏にも同ステーションの第一号がブックのHYPEサイトに設置される予定だ。

また、HYPEはHYVIA社が供給する新しいL2H2アーキテクチャーの「ルノー・マスターH2-TECHバン」を使用。HYPEステーション周辺のHYVIAの顧客には、2024年中に最低9台の追加車両を納入する。これらのH2バンはHYVIAが資金を提供し、イル・ド・フランス地方、ADEME、欧州コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティの支援を受けたHYPEによるラスト・マイル・プログラムの一環として、水素を燃料とする商用車に対する補助金の恩恵を受けることになる。（2024年6月12日）