• 2024-06-29

BMW、レーゲンスブルクのプレス工場に自動運転の無人輸送車導入

BMWは18日、独バイエルン州のレーゲンスブルク・プレス工場に無人の搬送車を導入した、と発表した。最大55トンを運ぶことができ、プレス工場の効率向上と安全性を高めることができた、という。

無人の搬送車はLiDAR(Light Detection And Ranging)技術を採用、レーゲンスブルク工場の自動化を進めるという。「ドライバーレス・プラットフォーム・トラック」と呼ばれる自動搬送車は、最大積載量55トンのプレスツールとプレスライン用スチールブランクを工場内で自律的に搬送する。時速は4㎞。とくに、LiDARセンサーを用いることで、カメラやレーダー・センサーと連動し周囲の状況を高次元で監視するなど、複雑な工場内での走行も安全に行えるという。

BMWのレーゲンスブルクのプレス工場は毎日約1,100トンの鋼材を加工している。1日あたり13万1,000個のプレス部品を生産するもので、それは113種類のボディ部品を含んでいる。レーゲンスブルクのプレス工場にある4つのプレスラインのうち、最も強力なプレスラインは高速サーボ技術を駆使し、プレス力はエッフェル塔の重量に匹敵する9,000トンを誇る世界最速のプレス機のひとつという。また、リサイクル・ループ二次鋼材の使用で、レーゲンスブルク・プレス工場では年間約16万トンのCO2を削減している。(2024年6月18日)