BMWグループは10日、2024年上半期（1～6月）のグループ販売台数を発表し、電気自動車（BEV）販売が前年同期比24.6％増の19万622台と過去最高を記録した。総台数では同0.1％減の121万3,359台とわずかながらも前年実績を下回った。中国での販売不振とMINIのマイナスが響いた。

中国は4.2％減とマイナスに

ブランド別販売台数では、BMWが前年同期比2.3％増の109万6,486台で、MINIは同18.7％減の11万4,054台だった。ロールス・ロイスは同11.4％減の2,819台にとどまった。

電動車は9.6％増の26万台に

BEV販売好調で、BMWだけで同34.1％増の17万9,557台を販売し、グループ全体では同24.6％増の19万622台にのぼった。PHEV（プラグインハイブリッド）車を含めた電動車の総販売台数は同9.6％増の26万9,065台と伸びた。

地域別では、欧州が同2.6％増の46万144台と堅調だったものの、地元・ドイツは同3.3％減の13万451台にとどまった。米国は同1.5％増の18万7,979台で、中国は同4.2％減の37万5,947台に落ち込んだ。

同社では「BEVとアッパー・プレミアム・セグメントのモデルが2ケタの伸びを示した」とし、なかでも「BMW 7シリーズ」は前年同期に比べ22%の販売増を示したという。パフォーマンスブランドのMシリーズは堅調で、6月に電動ドライブ・トレインを搭載した初の高性能セダンM5を発表するなど話題を呼び、同5.1％増の9万9,517台となった。（2024年7月10日）