アウディは23日、元フェラーリのF1チーム代表だったマッティア・ビノット氏を買収したザウバー・モータースポーツの最高執行責任者兼最高技術責任者に任命した、と発表した。F1参戦を控え、同プロジェクトの管理体制を刷新する。8月1日付け。
F1プロジェクトの経営体制を一新
アウディは、F1への参入に向「ザウバーホールディングAG」の全株式の取得し買収した。この経営トップに8月1日付けで、元フェラーリのF1チーム代表を務めていたマッティア・ビノット氏を引き抜き、同社のトップに任命した。今後、マッティア・ビノット氏がザウバー・モータースポーツの最高執行責任者(COO)および最高技術責任者(CTO)として、レーシングチームの運営管理とスポーツの成功に対する責任と説明責任を負うという。今回の人事で、アウディはモータースポーツの管理体制を再編成する。これまでアウディのF1プロジェクトを率いていたアンドレアス・ザイドル氏は退任する。
マッティア・ビノット氏はスイスのEPFLで機械工学の学位を取得した後、1995年にフェラーリのF1テストチームに加入。チーフエンジニア、エンジン部門のマネージャー、テクニカルディレクターなどを経て、2019年にはスクーデリア・フェラーリのチーム代表に就いた。(2024年7月23日)