独ポルシェが24日発表した2024年上半期(1~6月)決算は、中国での販売不振など新車の販売減が影響し減収減益を強いられた。アルミの供給不足も加わり、通年の業績見通しを下方修正した。オリバー・ブルーメCEOは「中国でのBEV対応が出遅れた」とし、中国市場のの立て直しを急ぐ考えを示した。
営業利益率は前年の18.9%から15.7%に
上半期の営業収益は194億5,700万ユーロ(3兆3,608億円)で前年同期に比べ6.8%減少した。新車販売が同6.8%減の15万5,945台にとどまったことで、自動車販売の売り上げが同9.7%減の146億4,900万ユーロ(3兆564億円)となったのが響いた。償却費用が約10億ユーロ(約1,727億円)増えたほか金融収支も同74.6%減と4分の1となる3,300万ユーロ(57億円)と激減したことで、営業利益は同20.5%減の30億6,100万ユーロ(5,287億円)へと落ち込んだ。営業利益率は前年同期の18.9%から15.7%に低下した。
中国販売は3割減
地域別の販売台数は、地元ドイツではモデルチェンジの新車供給が奏功し同21.6%増の2万811台と伸ばした一方で、北米では同5.7%減の3万9,558台に、中国では同32.6%減の2万9,551台へと大幅な販売減に見舞われた。(2024年7月27日)