メルセデス・ベンツは17日、ドイツ連邦自動車交通局からレベル3の自動運転走行が承認された、と発表した。走行時速無制限のアウトバーンで、量産モデルとしては最速となる時速95㎞での自動走行が可能になるという。2025年春にもドイツ国内で発売する。
価格は5,950ユーロから
メルセデス・ベンツは、条件付き自動運転システム「DRIVE PILOT」をアップデートした。SクラスとEQSの2車種を対象に、5,950ユーロ(約96万円)から販売する。ウェブを介したOTAでのダウンロードか、販売でアップデートできる。
2030年までに法令最高速度の時速130㎞での自動運転めざす
これにより、全長13,191kmのドイツのアウトバーンで利用できる。自動運転中は、ソニーのRIDEVUアプリなどのサービスを介してテレビを見たり、映画をストリーミングしたり、新聞を読んだり、さらに仕事をすることができるという。これらをドライブ中に行うことが法的に許可されると指摘する。現在、ドイツでは条件付き自動運転の最高速度を130km/hとしており、同社では2030年までに「この速度範囲を達成したいと考えている」という。
同社の開発・購買担当で最高技術責任者のマルクス・シェーファー取締役は「メルセデス・ベンツが世界最速の条件付き自動運転システムを発表したことを、誇りに思う。安全性に重点を置いたアプローチで、自動運転のマイルストーンになる」と述べた。(2024年12月17日)