ZFは7日、自動車メーカー向け電子制御ブレーキシステムの納入が500万台ちかくになる、と発表した。同社はこれにより、シャシーコンポーネントのサプライヤーとして世界をリードすることになる、という。
ZFは、具体的な顧客名を公表せずに、新たにグローバル展開する自動車メーカーとの間で新たな契約を結んだことを明らかにした。具体的にはブレーキバイワイヤ技術と最先端のステアリングを1つの車両クラスで量産する計画を含み合意した。
この合意には、ZFの統合ブレーキ制御と従来のフロントキャリパーも含み、リアブレーキに電磁ブレーキとバイワイヤ技術を採用することで、バイワイヤと油圧の「ハイブリッド」ブレーキシステムが実現したとしている。また、ZFは電動リサーキュレーティングボールステアリングギアも提供。最先端のブレーキ技術と従来のブレーキシステムおよび革新的なステアリングツールを組み合わせていく。
同社のピーター・ホールドマン取締役は「ZFのシャシーセグメントにおける技術的リーダーシップが、顧客に具体的な価値をもたらしている。ステアリング、ブレーキ、ダンパー、アクチュエーター、および対応するソフトウェア事業をひとつの部門に統合した際の私たちの目標は、世界で最も包括的なシャシーソリューション製品およびシステムを提供すること」と述べた。(2025年1月7日)