ロールス・ロイスは8日、イングランド南東部のグッドウッドにある本社工場(写真)に3億ポンド(約586億円)を投じ、ビスポークと呼ぶオーダー生産体制を増強すると発表した。好調なビスポーク需要に対応する。
好調なビスポーク需要に対応
グッドウッドの本社工場は、ロールス・ロイスがBMWの傘下になって2003年に開設された。2012年には組み立て工場を2,025平方㍍拡張するなど順次規模を拡張してきた。今回の投資は、工場開設以来の規模で、ビスポーク/コーチビルド能力を大幅に強化する狙いだ。
同社は2024年、「カリナンシリーズII」や「ゴーストシリーズII」など4モデルを発売。北米や欧州を軸に好調な販売を示し、販売台数は過去3番目となる5,712台を記録した。なかでも、オーダー生産となるビスポーク需要はおう盛で、1台当たりの価格も前年に比べ10%増え、過去最高となったという。
クリス・ブラウンリッジCEOは、「2024年はロールス・ロイスの歴史において最も複雑で、パーソナルで、価値のある自動車を製造することで、真のラグジュアリーブランドとしての地位を再確認した」と話し、「本拠地であるグッドウッドの拡張に3億ポンド以上を投資する必要がある」と説明した。(2025年1月9日)