フォルクスワーゲン（VW）は9日、2024年の乗用車販売台数が480万台だった、と発表した。2023年が486万6,800台だったことから、伸長率は1.4%減と実績割れした。北米、南米で大きく販売を伸ばした一方で、中国では前年比8.3%減と落ち込んだのが響いた。

電気自動車販売は2.8%減

電気自動車（BEV）の販売台数は前年比2.8%減の38万3,100台にとどまった。2023年が前年比で21%増と大きく伸ばしただけに、その足踏み感が目立つ。同社では、「モデルシリーズの発売以来、約50万台の完全電気自動車ID.3を顧客に納車した」述べた。同時に、地元・ドイツのBEV市場でシェアトップを確保した。

2025年に新世代のT-Rocを発売しSUV強化へ

地域別では、欧州が前年比1.7%減の125万4,500台で、北米は同18.4%増の59万2,300台、南米が同21.1%増の47万9,400台だった。中国は同8.3%減の219万8,900台にとどまった。

2025年の市場見通しでは、ICEも電動モデルでもSUV需要が根強かったとし、「ティグアン」や「T‐Roc」といったSUVへの期待感を示し、今年発売する「新型T-Roc」で需要を刺激したい考えを示した。（2025年1月9日）