欧州自動車工業会(ACEA)は14日、商用車委員長にスカニアのクリスチャン・レヴィン社長兼CEOを選出した、と発表した。前委員長はDAFトラックのハラルド・ザイデル社長。
クリスチャン・レヴィン新委員長は「欧州のトラックおよびバス業界は、欧州大陸の競争力を支える重要な推進役として、地域全体で何百万もの高度な技能を要する雇用を支えている」と指摘し、「トラックやバスは単なる乗り物ではなく、繁栄し、つながり、持続可能な社会の生命線だ」と述べた。そのうえで、「私たちの業界は、非常に厳しい規制環境下で事業を展開しており、同時にグローバルな舞台で激しい競争に直面している。ゼロエミッションパワートレインへの移行は、非常に大きな課題。この移行を成功させるには、政策や規制は先見性があり、現実的で、関連性のあるものでなければならない。大胆なビジョンに基づく目標は、道筋を示す上で不可欠だが、それを実現するには安定性を確保し、投資を促進するための条件や予測可能な長期的なインセンティブが必要だ」と訴えた。
商用車委員会メンバーは、DAFトラック、ダイムラートラック、フォードトラック、イベコグループ、マン・トラック・アンド・バス、スカニア、ボルボグループのCEOで構成している。(2025年1月14日)