
ボルボ・カーズは6日、営業収入が同社初の4千億スウェーデンクローネ(SEK)乗せとなるなど2024年業績が過去最高となる収益を記録した、と発表した。注力する電気自動車(BEV)が販売をけん引し、利益でも貢献する体質づくりによるもと説明する。同社では今年5つの新バージョン車を発売する予定で、「2025年は移行の年になる」(ジム・ローワンCEO)と自動車市場の電動化が本格化する節目との見方を示した。
営業収入、初の4千億SEK乗せ
営業収入は4,002億3,400万SEK(5兆6,873億円)で前期比0.2%増とほぼ横ばいだったが、同社初の4千億SEK台で過去最高をマークした。単体の営業利益(EBIT、税引前・利払前)は同5.8%増の270億4千万SEK(3,842億円)と前期に引き続き新記録となった。連結の営業利益(EBIT)も同11.9%増の223億1,800万SEK(3,171億円)となり、2022年にはわずかに届かないものの高水準をマークした。
BEV比率は22.9%に
期中の新車販売台数も過去最高となり、前期比7.7%増の76万3,389台だった。うちBEVは17万5,194台、同54.5%増と大きく伸ばした。地域別では欧州が25.4%増の36万9,085台、中国が同8.1%減の15万6,370台、米国が同2.7%減の12万5,243台だった。中国でのBEV販売は同32.5%増の4,349台で、販売割合こそ小さいものの厳しい販売競争のなかで全体を支えた格好だ。(2025年2月6日)