
ZFは3日、車載の情報通信に光ファイバーを用いることができる高性能電子制御システムを開発した、と発表した。高速でのデータ転送が可能となり、ADAS(先進運転支援システム)向けなどSDVへの採用拡大を見込む。早ければ来年にも量産化する計画だ。
SDV支えるシステムに
新たに開発したのは光マルチギガビットイーサネット用の高性能コンピュータ「ProAI」で、新開発のチップとコネクタにより「IEEE 802.3cz」規格に準拠した車載グレードの光ファイバーでデータを伝送することができるという。これにより、同社では最大40メートルの短距離伝送と長距離伝送の両方が可能になるとし、今後の車両開発の中心となるSDVを支える通信システムという。
同社では今回の高性能コンピューターで、50Gbiitにも対応できる高い転送速度や光ファイバーケーブルによる軽量化、高い信頼性などに優れていると話す。(2025年4月4日)