
ステランティスが、中国の新エネルギー車(NEV)メーカー「リープモーター」の積極的なグローバル展開を紹介した。香港にリープモーターの1,500番目の店舗開設を紹介するとともに、ハンガリーなど中央ヨーロッパでの店舗展開が順調に進んでいるとした。ステランティスとリープモーターは昨年5月に合弁会社を設立し、ステランティスがリープモーターの中国以外の海外で事業を担う提携を結んでいる。
ステランティスは18日、香港にリープモーターの1.500番目となる「グローバルストア(中国を含む)」がオープンしたのに合わせて、リープモーターの国際事業の進展を紹介。これによると、今年6月上旬現在、リープモーターはヨーロッパと中東、アフリカ、アジア太平洋地域の30以上の国・地域に参入し、計600以上の販売・サービス拠点を展開しているという。
中央ヨーロッパで販売ネットワーク広がる
なかでも、中央ヨーロッパでは相次いでディーラーネットワークを拡充している。アイルランドではダブリンのGowan Autoと、チェコとスロバキア、スロベニア、ハンガリー、クロアチアではスイスの大手ディーラーグループのEmil Frey Groupと、さらにブルガリアではSFA Automotiveと組んで、販売ネットワークを構築した。
ステランティスは、リープモーターとの提携で小型電気自動車(EV)の品揃えを補完する狙いだ。ステランティスの販売ネットワークを活用し、リープモーターのEVを欧州の200カ所で販売し始めており、2026年までに500カ所へ増強する計画を打ち出している。また、2024年後半からは中東・アフリカ、インド・アジア太平洋地域などにも販売網を広げ、合わせて今後3年間で毎年1車種以上の新商品を投入していく方針を明らかにしている。(2025年6月25日)