• 2025-07-24

ルノー・グループは23日、2025年上半期(1~6月)の新車販売台数が前年同期比1.3%増の116万9,773台だった、と発表した。欧州以外の市場開拓を狙う国際戦略「International Game Plan」が奏功し、コンパクトSUV「カーディアン」をけん引役にルノーブランドは同16.3%の高伸長をみせた。電動化も想定を上回る勢いで進み、地元・フランスではルノーブランドが前年同期実績に比べ36.2%増の高い伸びを示し、電気自動車も好調な販売をマークした。

ブランド別では、ルノーの乗用車は前年同期比8.4%増の39万4,278台で、商用車は同22.8%減の16万5,961台で、合わせて同2.1%増の80万8,413台だった。ダチアは乗用車が同1.1%増の30万8,957台で商用車は同45.5%減の2,280台にとどまり、全体でも同0.7%減の35万6,084台となった。「A110シリーズ」が欧州での2シータースポーツクーペ市場でトップになるなど、アルピーヌは同89.8%増の4,871台だった。

ルノーブランドの地域別販売は、欧州以外で同16.3%増を見せた。「カーディアン」を投入したブラジルの伸び率は8.8%で、アルゼンチンでは実に96.7%増と倍増した。モロッコでも48%増となり、韓国でハイブリッドSUVの「グランド・コレオス」をテコに販売台数が1.5倍となった。

ルノー・グループでは2025年に、7つの新モデル(欧州向け電気自動車のルノー4 E-Tech、ダチア・ビッグスター、アルピーヌA390、および国際市場向けボレアル)と2つのモデル改良(ルノー・オストラールとルノー・エスパース)を行う計画で、なかでもルノーブランドは「グランド・コレオス」と「カルディアン」を新たな市場で発売し、同社が狙う国際シェアアップを加速させたい考えだ。(2025年7月23日)