• 2025-09-12

VWグループ、IAAで半導体調達戦略を強調 リビアンと提携し50カテゴリーを統合管理

フォルクスワーゲン(VW)グループは10日、ミュンヘンで開催中の「IAAモビリティ」で第4回半導体サミットを開き、調達戦略の強化とリビアンとの新たな協業を発表した。両社はVWグループ・テクノロジーズと連携し、50以上の半導体カテゴリーをカバーする調達モデルを導入する。マイクロコントローラー、パワートランジスタ、プリント基板など主要部品を対象とし、調達効率化、コスト削減、将来の車種に向けた供給安定を狙う。

自動車の半導体依存度は急速に高まっている。初代ゴルフが約30個の半導体で駆動していたのに対し、現行モデルでは約8,000個を搭載。最新EV「ID.7」ではその数が約1万8,000個に達する。VWは透明性向上と複雑性低減を通じ、サプライチェーンの強靭化を図る方針だ。

サミットには主要半導体メーカーや自動車サプライヤー、業界団体、研究機関が参加し、自動車産業と半導体産業の一体的な取り組みの必要性が改めて示された。VWは「グローバル自動車技術のドライバー」として、電動化とデジタル化を支える半導体戦略を今後も推進するとしている。(2025年9月11日)