• 2025-10-29

アウディ、新型Q3にデジタルマトリクスLED採用 マイクロLEDで夜間安全性を強化

レーンライトとオリエンテーションライト作動状態の「アウディQ3」に搭載するデジタルマトリクスLEDヘッドライト

アウディは28日、新型「Q3」に同社最新のデジタルマトリクスLEDヘッドライトを搭載する、と発表した。マイクロLED技術を採用し、道路状況や走行環境に応じて照射パターンを自動調整する次世代ライトで、安全性の向上と省電力化、軽量化も実現した。アウディは今後、同技術を他モデルにも順次展開する方針だ。

フロントライティング開発責任者のミヒャエル・クルッパ氏は、「暗闇や悪天候下では“見えること”と“見られること”の両方が重要だ」と強調。新技術は2万5,600個のマイクロLEDを個別制御し、対向車へのまぶしさを抑えながら必要な範囲を最適に照らす仕組みだ。

新型Q3では、走行車線の中央を示す「オリエンテーションライト」や、進行方向を照らす「レーンライト」などの機能を導入。車線変更時には方向指示と連動し、他の車両や歩行者にも進路を示す光が投影される。さらに外気温が4度を下回ると路面に雪の結晶マークを投影し、凍結への注意を促すなど警告表示にも対応する。(2025年10月28日)