コンチネンタルは4日、ミュンヘンで開催しているIAAモビリティ2023会場でグーグル・クラウドとの提携を発表した。生成AIを自動車に搭載し、車載コンピューターとグーグル・クラウドを直接結びつけドライバーとの高度な対話型操作を実現する。グーグル・クラウドのデータを車載コンピューターと統合するのは同社が初めてとなる。今後18カ月以内に市販化する計画だ。
自動車に生成AIを搭載し、グーグル・クラウドの機能を車両コンピューターに直接統合することで、ドライバーは車とより自然な対話ができるようになる。例えば、フル積載時の適切なタイヤ空気圧や目的地へのルート沿いの観光情報などを生成的AIがまとめドライバーの質問に答えるという。
コンチネンタルは今回のIAAでも、スマート・コックピット高性能コンピューター(HPC)ソリューションに統合した生成AIシステムを紹介している。関係筋では今後10年間で、高性能車両コンピューターの売上高は500億ユーロ(7兆9千億円)以上になると予想しているほどの成長市場で、コンチネンタルはGoogleと組むことで同分野での競争力強化を加速させたい考えだ。