ルノーは4日、同社初の電気自動車「新型セニックE‐テック」を発表した。来年初めにも発売する。ルノーは2022年に電動化をめざす事業計画「セニック・ビジョン」を策定しており、今回の新商品がその第一弾となる。
「セニック」は欧州初のコンパクトMPVとして1996年に発売した。そのブランド名は「Safety Concept Embodied in a New Innovative Car」の略。新型車は同社初のEVとして、ファミリー向けCセグメントカーとなる。最大87kWhのバッテリーを搭載し、電気モーターの出力は160kWh(220ps)で620㎞超えの航続距離になるという。
2022年1月に日産自動車や三菱自動車と発表したアライアンスで、EVプラットフォーム「CMF-BEV」を採用。3社は同プラットフォームを導入し2030年までに35車種のEVを発売する計画だ。開発投資額は5年間で230億ユーロ(約3兆6千億円)を予定している。
「新型セニックE‐テック」には、エスプリ・アルピーヌのトリムを装備しスポーティなエッジを採用した。フラットなルーフと全長2.78メートルのホイールベースで広々とした車内空間が特長となる。トランク容量は545リットリ。オープンRリンク・マルチメディア・システムを搭載し、50以上のアプリを用意する。EV拠点のドゥエー工場で生産し、2024年初めには市場投入する予定だ。