• 2024-12-23

BMWが自動運転システムでアマゾンを採用

クォルコム・テクノロジー社とも提携

BMWは5日、アマゾン ウェブ サービス(AWS)をグループの自動運転プラットフォームの優先クラウドプロバイダーとして採用した、と発表した。今後AWSを活用した次世代先進運転支援システム(ADAS)を開発し、2025年に発売予定の次世代自動車「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」に導入する予定だ。

BMWとAWSは昨年10月、データプラットフォームで戦略提携した。今回は自動運転をテーマに、BMWがAWS上ですでに提供しているクラウド・データ・ハブを活用し、AWSのコンピュート、ジェネレーティブ人工知能(生成AI)、モノのインターネット(IoT)、機械学習、ストレージの各機能を利用する。BMWグループでドライビング・エクスペリエンスを担当するニコライ・マーティン上級副社長は、「今後10年間で、消費者の習慣と期待は過去30年間に経験した以上の変化を自動車業界にもたらすだろう」と述べ、「テクノロジーとエンジニアリングの革新に後押しされた高度な自動運転の新時代の始まりになる。AWSと協力することで、BMWグループはパートナーのクォルコム・テクノロジーズ社とともに新しい自動運転プラットフォームを構築する」と話した。

BMWグループは、オープンモジュール式の「Snapdragon Ride Platform」をベースとした次世代の自動運転システムを共同開発するため、クォルコム・テクノロジーズ社と提携。これにより、BMWグループはエンドツーエンドの自動運転開発プラットフォームで、最先端のハードウェア、ビジョンソフトウェア、クラウド機能を利用できるという。クォルコム・テクノロジーズ社ののオートモーティブおよびクラウドコンピューティング担当のナクル・ドゥガル上級副社長は「自動車業界が高性能、低消費電力、高拡張性の新しいソフトウェア定義型車両アーキテクチャに向けて進化する中、BMWグループとの長年にわたる戦略的協力関係を継続し、より安全でセキュアなAI搭載運転支援技術を大規模に開発できることを誇りに思う」と語った。