IAAモビリティ2023が5日、ドイツ・ミュンヘンで開幕した。 38ヵ国から約750の出展者が集まり、最新の自動車技術を披露する。オラフ・ショルツ首相も駆けつけ開幕式典を開催したほか、ミュンヘン市内中心部では「 モビリティ・フェスティバル」と題し持続可能なデジタルモビリティを無料で体験できるイベントを行う。 多彩なテーマの IAAカンファレンスも開く。会期は10日までで、約70万人の来場を見込んでいる。
開幕式にはショルツ首相をはじめVDAのヒルデガルト・ミュラー会長、バイエルン州のマルクス・ゼーダー首相、ミュンヘンのディーター・ライター市長らが参加した。シュルツ首相は「最初のモビリティ革命は135年前にミュンヘンで始まった。そして、環境に優しいモビリティという第二の革命もまた、ここIAA MOBILITYがその本拠地となる。e-モビリティを魅力的なものにしているのは、パワフルで手頃な価格の美しい電気自動車メーカーだ」と述べた。VDAのミュラー会長は「エレクトロモビリティとデジタル化の分野における先駆的なソリューション、循環型経済とエネルギー効率の拡大における目覚ましい進歩、人間と人工知能による飛躍的な技術的飛躍など、来場者はミュンヘン中心部のオープンスペースと見本市会場で、この数日間このパフォーマンスの強さと、変化に対する企業の大きな意欲を直接目にすることができる」とあいさつし、今ショーの意義を強調した。
IAA MOBILTYでは300を超える世界初披露
今回のテーマは “Experience Connected Mobility (エクスペリエンス・コネクテッド・モビリティ)”。デジタル・ネットワーキング、高速データ処理、人工知能、リアルタイム・ナビゲーションなどの領域を中心に未来のモビリティの姿を示す。会場には38カ国から約750の出展者が参加し、300を超えるワールドプレミアやイノベーションが紹介される。海外からの出展者数も約5割増えた。また、81カ国から3,500人以上のジャーナリストが参加する。
ミュンヘン・エキシビションセンターで「IAAサミット」が8日まで開催され、モビリティ業界の革新的な取り組みが発表される。 IAAサミットとIAAコンファレンスは6つのホールで開催され、3つのステージで基調講演やディスカッション、ネットワーキングが行われる。世界中から500人以上の講演者の参加が予定されている。また、ミュンヘン市内8カ所でモビリティの祭典「オープン・スペース」を10日まで開く。会期中はミュンヘン市内で自転車やe-bikeが初めて試乗できるほか、マリエン広場にある市民ラボでモビリティの未来や都市開発に関するディスカッションやワークショップが催される。ケーニヒス広場では毎日無料の野外コンサートが開催されるなど、地域あげての多彩な催しが予定されている。