ステランティスとサムスンSDIは11日、インディアナ州ココモに米国では2カ所目となるバッテリー工場を建設する、と発表した。両社の合弁会社「スタープラス・エナジー」が32億ドル(約4765億)を投じ、2027年初頭から年間34GWhを生産する。同合弁会社では2025年にも第1工場を稼働させ、33GWhを生産する予定で、これによりココモ・ギガファクトリーの生産能力は計67GWhに増大する。
新工場は、現在建設中の第1工場に併設する。第2工場の建設で新たに1,400人を新規雇用し、第1工場と合わせた投資額は63億ドル(約9380億円)を超え、計2,800人を雇用することになる。ステランティスのバッテリー工場は世界6カ所体制となる。
ステランティス北米のマーク・スチュワートCOOは、「当社のバッテリー・エコシステムは電化戦略の基盤。北米でクリーンで安全かつ安価なモビリティを提供し、当社の2038年までにカーボン・ネット・ゼロという目標を達成する推進力になる」と話した。サムスンSDIのヨー・ホー・チョイCEOは「スタープラス・エナジーの第2バッテリー工場の建設を通じて、当社は北米最大のBEVバッテリーの生産体制を確立することになり、米国でのBEV時代への加速に貢献できる」と述べた。また、ココモのタイラー・ムーア市長は「ココモが先進自動車生産の最先端であり続ける」と歓迎した。
ステランティスは、戦略計画「Dare Forward 2030」を策定し2030年までに欧州で乗用車BEVの販売比率を100%に、米国では乗用車と小型トラックで50%をBEVにする計画を発表している。このために、同社は約400GWhのバッテリー容量を確保している。