ルノーは27日、ブラジルに世界5カ所めのデザインセンターを開設した。ブラジルをはじめラテンアメリカ市場向けのモデル開発を担当するほか、他にデザインセンターと連携しグローバルのクリエティブ・プロジェクトに取り組む。
新デザインセンターは「ルノー・デザイン・センター・ラテンアメリカ」で、ブラジルのクリチバにある「アイルトン・セナ・コンプレックス」内に開設した。敷地面積は1220平方㍍。同地はルノーグループの3つの工場1 の近くに立地し、360°回転するプラットフォームと216インチの高解像度スクリーンを備えた「インドア・ショールーム・デザイン」や500平方㍍の日光のもとでの色評価などができる屋外ショール、バクリエイティブな提案を3Dと高解像度で 視覚化できる「バーチャル・リアリティ・スタジオ」などの最新の施設を持つ。ブラジルのデザイナーは、2024年に発売する「カルディアン」を手掛けたほか、2027年までに欧州外で発売される将来の市販モデルを予感させるルノー・ナイアガラ・コンセプトにも携わっている。
ルノーのデザイン担当の ジル・ヴィダル副社長は「ルノー・デザインセンター・ラテンアメリカは、最新のトレンドを創造し、探求するための新たな場所として、ラテンアメリカ市場における将来の自動車のデザインにおいて、これまで以上に大きな役割を果たすことになる」と話す。
ルノーのデザインセンターは、フランスとインド、ルーマニア、韓国にあり、今回のブラジルで世界5カ所体制となる。