• 2024-12-23

インドのタタ・モーターズは6日、スタンダード・チャータード銀行と提携し、タタの系列ディーラー向けにEVの在庫資金を新たに融通するサプライチェーン・ファイナンスを提供する、と発表した。タタは、大半は商用車ながらインド国内の4輪EV市場で7割以上のシェアを占めており、今後強化したい乗用車分野でのEV販売支援につなげたい考えだ。

タタはすでに、スタンダード・チャータード銀行と組んで系列ディーラー向けにガソリン車など非EVを対象にした在庫資金調達枠を「サプライチェーン・ファイナンス・ソリューション」として提供している。今回、スタンダード・チャータード銀行はタタ子会社の「タタ・パッセンジャー・エレクトリック・モビリティ・リミテッド(TPEML)」を通じてEVを調達するディーラーにその追加融資枠を提供する。タタでは今回の資金調達ソリューションで、インドでのEV普及に向けた取り組みがさらに強化されるとともに、EV事業のための資金調達手段をディーラーに提供することになる、としている。

タタ・パッセンジャー・エレクトリック・モビリティ社の最高財務責任者(CFO)でもあるタタ・モーターズのディマン・グプタ取締役は、「4輪EV分野のリーダーとして、我々は市場をさらに成長させるためディーラー・パートナーをさらに支援しプレゼンスを拡大し続ける」と話した。