ポールスターと吉利集団、ルノー韓国自動車(RKM)の3社は9日、RKMの釜山工場でポールスターの次世代BEVクーペ「ポールスター4」を生産することで合意した、と発表した。2025年後半にも生産し始め、韓国国内向けに販売するとともに北米に輸出する。RKMの釜山工場でBEVを生産するのは初めてとなる。
ルノーは2022年5月に、傘下のルノー韓国自動車(RKM)を増資し吉利汽車ホールディングスがRKM株の34.02%を引き受けることで合意している。当初は、韓国市場向けに吉利汽車が協力していくとしていたが今回、吉利グループのポールスターを組み込みBEVラインナップの拡充を加速させることになる。
RKMは2022年以降、国内外市場向けにハイエンドのDおよびEセグメントのBEV生産に注力している。現在、釜山工場の年産能力は30万台。RKMのステファン・ドゥブレーズCEOは「ポールスター4は、釜山工場で生産される初のBEVとなる」と話し、ポールスター生産に期待感を示した。
ポールスターのトーマス・インゲンラートCEOは「品質と持続可能性の両方を重視する姿勢を共有する吉利ホールディングとルノー韓国モータースと共に、製造拠点の多様化に向けて次のステップに進むことができる」と述べた。同社は「 ポールスター3」を2024年初頭に中国の成都で、2024年夏にはアメリカのサウスカロライナで生産開始する予定で、韓国を含め海外3カ国、5工場体制を整えることになる。