• 2024-12-23

バンコクに、アジア初のポルシェデザインタワー建設へ

ポルシェデザインは27日、タイの不動産開発事業者「アナンダ・ディベロップメント」と共同で、「ポルシェデザインタワー・バンコク」の建設計画を発表した。最先端のデザインと、居住者の真の情熱に合わせた極上の居住空間を備えた未来のランドマークをめざすという。米マイアミ、独シュツットガルトについで世界で3番目、アジアでは初の取り組みとなる。

「ポルシェデザインタワー・バンコク」は、バンコクの高級住宅地スクンビット通りに面し、525~1,135平方メートルの22戸の贅沢な2階建ておよび4階建ての「スカイヴィラ」。平均価格は1,500万米ドル(21億8,400万円)で、最高価格は4,000万米ドル(58億2,480万円)という。来年に建設を始め、2028年末までに竣工する予定だ。

パッション・スペース。プライベート・ガレージとなる。

ポルシェ・ライフスタイル・グループのシュテファン・ブッシャー会長は、F.A.ポルシェ教授のデザイン哲学『本質的なフォルムを損なうことなく機能を最適化する』という考えを紹介し、「ポルシェデザインタワーバンコクは、優れたデザインと最適な機能性を融合させた画期的な建造物。私たちのビジョンは、情熱に満ちた生活空間を創造することで、あらゆる取り組みに情熱を傾け、このプロジェクトが単なる生活空間にとどまらない個性の表現となるよう努めていきたい」と述べた。

ポルシェデザインタワー・バンコクには、「パッション・スペース」と呼ばれる、入居者の厳選された車コレクションのための究極のラグジュアリー・ガレージを設ける。 個々の好みに合わせて完全にカスタマイズできるプライベートガレージとなる。また、建物の中心に自動車用のらせん状のアクセスランプ「ザ・ループ」により、パッション・スペースが直接つながっているほか、ポルシェ911タルガの「キネティック・ムーブ」ルーフ・メカニズムと、そのハイブリッドな使いやすさにインスピレーションを得たファサード(建物正面外観)は、洗練された完全自動テラスドア・システムを装備し、将来の居住者は屋外と屋内の生活をシームレスに融合させることができるという。さらに、ポルシェのコンセプトカー「ミッションR」のデザインと外骨格構造から着想を得た「X-フレーム」と呼ばれる露出したベース構造が、建築上のハイライトとなっている。21階建てのタワーの頂点には、ポルシェのスポーツカーの象徴的な照明デザインから着想を得た光のサイン「ザ・クラウン」が設置される。建物内には、25メートルのスイミングプールや高性能フィットネスセンター、スパ、ソーシャルラウンジ、ビジネスラウンジなど施設も完備する。(2024年8月30日)