• 2024-09-29

GMと現代自、事業連携に基本合意

ゼネラル・モーターズ(GM)と現代自動車は12日、車両開発などで協力していくことで合意した、と発表した。サプライチェーンやクリーンエネルギー技術の共同研究でも協業の可能性を検討していく考えだ。自動車業界の新たな合従連衡として注目を集めそうだ。

GMのメアリー・バーラ会長と現代自グループの鄭義宣常務会長が覚書に調印した。両社は、相互補完的な規模と強みを生かしたコスト削減を図り、「より幅広い車種と技術をより早く顧客に提供する方法を模索する」(現代自)方針だ。このうち、乗用車と商用車、内燃エンジン、クリーンエネルギー、電気、水素技術の共同開発や生産での協業を探る予定だ。また、バッテリー原材料や鉄鋼などのサプライチェーンにおける共同調達についても協力していく意向だ。

GMのバーラCEOは「両社のパートナーシップは、規模の拡大と規律ある資本配分のサポートにより、自動車開発をより効率的にする可能性がある」と述べ、現代自の鄭会長は「このパートナーシップにより、現代自とGMは主要市場や車両セグメントにおける競争力強化の機会を評価し、また両社の専門知識や革新的な技術を組み合わせることによりコスト効率を高め、より強力な顧客価値を提供することが可能になる」と話している。

GMはホンダと自動運転分野で共同開発する一方で、燃料電池システムの共同開発は中止している。今回、GMと現代自が新たなパートナーとして幅広い分野での協業が実現すれば、生産台数ベースでトヨタ自動車とVWグループをしのぐ世界トップの連合勢力となる。(2024年9月12日)